つまもと眼科 

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TEL: 082-423-9323
 
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飛蚊症について

 
 飛蚊症とはどんな病気ですか?

 

FM東広島「からだ何でも相談室」で以前放送された、パーソナリティ 本村紀子さんとつまもと眼科院長との対談を、以下に再録します。

 
 

 
Q:目の病気にもいろいろありますけど、「これって眼科に行ったほうがいいのかな、放っておいていいのかな?」と迷う症状ってありますよね。
A: ありますねえ。
 
 
Q:最近、知り合いで「目の前に黒いものが飛んで見える」っていう方がおられたんですけど。
A:飛蚊症ですね。蚊が飛んでいるように見える症状ということで、「ひぶんしょう」っていうんですけど。
 
 
Q:実際にはどんな感じ何ですか?
A:視野に糸くずやゴミ、水玉のような物が現れる症状もその一つです。黒い虫のようなものの形や大きさはさまざまで、視線を動かすと追いかけてくるような動きをする場合もあります。
 
 
Q:眼を動かすと一緒に動くから、虫がいるように感じるんですかね。色は黒いんですか?
A:色も黒っぽい場合もあれば、半透明のグレーのときもあります。
 
 
 
 
Q:飛蚊症って何で起きるんでしょうか?
A: 飛蚊症は、症状の一つであって、飛蚊症自体は病気ではありません。まず、飛蚊症には、「全然心配ない」ものと、病気によって起きるものがあるということを知ってほしいと思います。
 
 
Q:病気によるものと、そうでないものとがあるんですか。
A:そうですね。
 病的ではないほうの飛蚊症というのは、人間にとって自然な症状なので「生理的飛蚊症」と呼ばれます。
 
 
Q:生理的飛蚊症ですか。
A:生理的な原因で起こる飛蚊症は、目の構造と密接な関係があります。
Q:はい。
A:目の中は空洞になっているんですが、中が空っぽというわけではなく、透明なゼリーといいますか、ゲル状の物質で、硝子体(しょうしたい)という物で満たされています。
 
Q:透明な寒天みたいなものが詰まってるんですか?
A:そうですね。この寒天みたいな硝子体の成分が、年齢とともに変化し、水分が分離して、水気が抜けたところには密度が濃い部分ができます。
 
 
Q:やっぱり年齢が関係しますか。
A:はい。年をとるといろんな変化がありますね。ただ飛蚊症は症状が出る年齢もさまざまで、20代から症状を自覚する人もいます。
 
 
Q:この硝子体の水気が抜けてくると?
A:寒天って、最近はあんまり家でおかあさんが作ってくれなくなってるかもしれないですけど、お店でシワシワの繊維状になったものを買ってきて、お湯で溶かして固めると透明になりますよね。それの逆のことが起きていて、水気が抜けると、繊維のようなものがでてきます。すると、この部分が光を通しにくくなるわけです。その部分が光を遮ると、影が網膜に映ります。
 
 
Q:はあ。
A:影が網膜に落ちるということは、その部分だけ網膜が光を感知してませんから、、全体の視野の中でそこだけが黒い点のように見えるのです。
 
 
Q:なるほど。
 
 
A:また、硝子体は密度が変化するだけでなく、加齢とともに少しずつ液体に変化し、しぼんできます。そして60歳前後になるとどんどん縮んでいって、硝子体の後ろの方はほんらいは網膜にくっついているんですけど、これが最後は網膜から剥がれてしまいます。
 
 
Q:くっついていたのが、外れてしまうんですか。
A:この時に、網膜にくっついていたところは、やっぱり密度が濃くて、それが外れて網膜のすぐ前にフワフワ浮いた形になります。
 
 
 
 
Q:それが邪魔して見えてしまうということですね。
A:そうなんです。
この部分がやはり、黒い糸くずのように見えることになります。
 
 
このとき、眼の中に大変なことが起こったのではないかと慌てて眼科を受診される方もいますが、この硝子体の変化は誰にでも起こる生理的な現象であり、それ自体は問題ありません。
 
 
Q:治らないんでしょうか?
A:時間がたつと硝子体の後方の膜が眼球の前方へ移動して網膜から遠くなるので、影が薄くなって気にならなくなってきます。
 
 
Q:年齢だけが原因ですか?
 A:年齢以外にも、近視の強い人は眼球が長い傾向があるのですが、その分、硝子体の内部に空洞ができやすく、その空洞の縁に線維などが集まるので、生理的飛蚊症が起きやすくなりますね。
 
 
Q:眼の中にゼリーみたいなのがあるというのも知りませんでしたが、その硝子体ですか?それが、だんだん濁ってくるというのも想像しませんでした。この濁りが網膜に作る影が、飛蚊症として自覚される原因なんですね。
これは年齢からくるものということですから、眼科に受診する必要はないということになりますか?
 
 
 
A:全ての飛蚊症が、怖くないと思ってしまうのはじつは正しくありません。
なにかの病気の症状として飛蚊症が現れている可能性もあるからです。
 
 
 
 
Q:先ほどは、病気ではない、生理的飛蚊症の話でしたね。病気から来るものもありますか。
 
A:飛蚊症が見える理屈としては、網膜の前にある硝子体のなかに浮遊物が浮いていて、その影が網膜に写っていると、飛蚊症として見えるわけですから、網膜の前に何かが浮いてしまうような現象が起こる病気であれば、飛蚊症が出ることになります。
 
 
Q:はい。では、飛蚊症が現れるおもな病気について、教えてください。
 
 
A:まず、網膜剥離ですね。
 
 網膜が眼底から剥がれてくる病気です。剥がれた部分の網膜の壁の細胞などが眼球内にこぼれ出て、それが飛蚊症を起こします。「眼の中にカビの写真のような物が見える」といわれる患者さんもいます。
 
 
また、網膜が剥がれたときに血管を傷つけることがあるのですが、出血が硝子体に広がったときも飛蚊症のように自覚されます。そのときには「眼の中に煙が出てきた」と表現されたりします。
 
 
Q:網膜剥離はちょっと怖いですね。
 
 
A: 網膜剥離は放置すれば失明する病気ですから、こわいですが、今は手術成績がよくなり視力を回復できる確率が高くなっています。しかし、それでも発病後できるだけ早く治療を受けたほうがよいことに変わりはなく、手術後の定期検査も欠かせません。
 
Q:網膜剥離はどうしておこるんですか?
 A:網膜に穴ができる網膜裂孔という病気があるんですが、これ自体も飛蚊症の原因となりますけど、
 網膜裂孔は放置すると、その穴から水が網膜の裏に回りこんで、網膜が土台から剥がれてくるんです。
 
 
Q:網膜裂孔だけでも手術とか必要なんでしょうか。
A:網膜剥離への進行を抑える目的で、予防的なレーザー治療を行う場合もあります。網膜剥離に進行する場合、たいていは3カ月以内に起こります。ですから最初の3カ月はとくに忘れずに、指示されたとおりに通院してください。
網膜剥離になった場合は、残念ながらすみやかに手術をうけることになりますね。
 
 
 
 
 
 
Q:その他にも飛蚊症を起こすものがありますか?
A:糖尿病の方などは気にしないといけないのは眼底出血ですね。
 
 眼底の出血が硝子体のなかに入り込んだ状態を硝子体出血といい、飛蚊症を起こします。
 
 
 出血による飛蚊症では、出血自体は時間がたつと周囲の組織に吸収されていくため、症状が軽くなっていくように感じることがあります。ただしそれはあくまで見かけ上のことで、網膜症
などの元にある病気がよくなっているわけではないので注意してください。
 
 
 
 
Q:どちらも怖いですね。
 A:その他には、頻度としては少ないのですが、飛蚊症が現れる病気の中で最も急いで治療しなければならないのが、感染症です。眼に物が刺さったとか、白内障〈はくないしょう〉や緑内障〈りょくないしょう〉などの眼の手術を受けた後に、眼球内に細菌が増殖して起こります。
 
 
 飛蚊症がひどくなるほか、物が霞んで見えたり、眼の痛みがあります。一刻を争う状態なので、眼科をすぐに受診してください。菌が少なければ抗生物質の注射などで治りますが、手遅れだと失明してしまいます。
 
 
 
 
Q:飛蚊症を自覚したら、どうするのがいいんでしょうか?
 
 
A:飛蚊症で大事なことは、その原因が生理的なものか、病気によるものかをはっきりさせることです。生理的な原因による飛蚊症の場合は、特に治療の必要はありません。
しかし、網膜剥離などの病気が原因の場合は、早急に治療が必要となります。
 
 
飛蚊症の症状に気がついたら、その原因が生理的なものか、病気なのかを自分で判断せず、眼科で検査を受けましょう。
 
 
 
 
Q:では、最後に飛蚊症について、ポイントをまとめてお願いします。


 
 

 
◆ 初めて飛蚊症を自覚したときは検査を受けましょう。生理的飛蚊症と診断されれば、ひとまず安心。ただし、飛蚊症がひどくなったり、別の症状が現れたら、もう一度検査をしてもらいましょう。
 
◆ 飛蚊症の原因が病気によるものだとしたら、その病気をしっかり治療しましょう。飛蚊症の症状は病気の重症度を表さないこともよくあります。飛蚊症がよくなっても、元の病気の治療を忘れずに。
 
◆ 同じ人に違う原因で飛蚊症が起きることもあります。以前、飛蚊症がすぐによくなったからといって、次に起きる飛蚊症が同じとは限りません。一度よくなっていた飛蚊症が再びひどくなったら、すぐに検査を受けましょう。
 
 
 


 
 
 


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