2026/09/22

「最近、白いものが少し黄色っぽく見える」「昔と比べて色がくすんで見える気がする」——そんな変化に気づいて不安を感じている方は、少なくないと思います。
実は、色が黄色く・くすんで見えるという症状は、白内障の代表的なサインのひとつです。白内障では目の中にある「水晶体」が濁ることで、光の通り方が変わり、色の見え方にも影響が出ます。症状の進み具合には個人差がありますが、早めに眼科を受診して状態を確認することが大切です。
この記事では、白内障によって色が黄色く見えるメカニズムから、日常生活への影響、治療で改善が期待できることまで、眼科専門医の視点でわかりやすくお伝えします。
- ✅ 白内障で色が黄色く見える仕組みと原因
- ✅ 色覚の変化が日常生活に与える影響と見逃せないサイン
- ✅ 治療(手術)で色の見え方はどう変わるのか
- ◦ 目次
- ▸ 白内障で「色が黄色く見える」——これって病気のサイン?
- ◦ こんな症状、気になっていませんか?
- ◦ 「老眼」や「疲れ目」と間違えやすい
- ◦ よくある誤解:「色が変わって見えるのは目の疲れのせい」
- ▸ なぜ白内障で色が変わって見えるのか?仕組みを解説
- ◦ 水晶体の役割と「濁り」の関係
- ◦ 白内障以外に色覚変化を起こす目の病気
- ▸ 色覚の変化が日常生活に与える影響
- ◦ 気づかないうちに困っていることがある
- ◦ 視力低下よりも先に色覚変化が現れることも
- ◦ こんなサインがあったら早めの受診を
- ▸ 白内障の治療で色の見え方は改善できる?
- ◦ 白内障の治療の基本:点眼薬と手術
- ◦ 手術後、色の見え方はどう変わる?
- ◦ 単焦点レンズと多焦点レンズ——眼内レンズの選択肢
- ▸ つまもと眼科の白内障診療について
- ◦ 白内障・緑内障の日帰り手術に対応
- ▸ よくある質問(FAQ)
- ◦ まとめ:この記事のポイント
- ◦ 色の見え方が気になったら、まずご相談を
目次
白内障で「色が黄色く見える」——これって病気のサイン?
こんな症状、気になっていませんか?
「白いシャツが黄みがかって見える」「青や紫の色がはっきり見えなくなった」「写真で見た色と実物の色が違う気がする」——こうした変化は、加齢に伴う白内障が進行しているときに現れやすい色覚の変化です。
白内障は、目の中でレンズの役割を果たす「水晶体」が白く・黄色く濁っていく病気です。多くの場合、50代ごろから少しずつ進行し始め、70代では大多数の方に何らかの白内障の所見が見られるとされています。進行はゆっくりしていることが多く、「なんとなく見えにくくなった気がする」「昔と色の感じが違う」という程度で、最初は気づきにくいことも少なくありません。
「老眼」や「疲れ目」と間違えやすい
色の変化や見えにくさを「年齢のせい」「老眼が進んだだけ」と考え、受診を先延ばしにしてしまう方も多くいらっしゃいます。しかし白内障による色覚の変化は、早めに気づいて眼科を受診することで、適切な時期に治療の選択肢を持てるようになります。
「色がおかしいかも」と感じたら、まずは眼科で水晶体の状態を確認してもらうことをおすすめします。ささいな変化でも、専門医に相談することで不安が解消されることがあります。
よくある誤解:「色が変わって見えるのは目の疲れのせい」
目の疲れや充血で一時的に色の見え方が変わることはありますが、数週間〜数ヶ月にわたって「白いものが黄色っぽい」「青系の色がくすんで見える」という状態が続く場合は、白内障の可能性を考える必要があります。休んでも改善しない色覚の変化は、水晶体の濁りによるものである可能性があります。目薬や休息で解決しない症状は、眼科での検査を受けてみることをおすすめします。

なぜ白内障で色が変わって見えるのか?仕組みを解説
水晶体の役割と「濁り」の関係
目の中にある水晶体は、本来は透明なレンズです。外から入ってきた光を屈折させて網膜にきれいに像を結ぶ役割を担っています。この水晶体が加齢などによって変性・濁ってくると、光が散乱したり、特定の波長の光が遮られたりするようになります。これが白内障の基本的な仕組みです。
白内障の中でも最も多いタイプのひとつが「核白内障」です。水晶体の中心(核)が加齢とともに徐々に黄色〜茶色に変色していきます。まるでセピア色のフィルターを通して見ているような状態になるため、白いものが黄色っぽく見えたり、青や紫などの寒色系の色が識別しにくくなったりします。
光には波長があり、青色は波長が短く、赤色は波長が長い光です。白内障で水晶体が濁ると、波長の短い青系の光が散乱・吸収されやすくなるため、青・紫・紺といった寒色系の色が特にわかりにくくなります。一方で赤・黄・橙などの暖色系は比較的感じ取りやすいため、全体的に「黄色っぽい・赤みがかった」見え方になっていきます。
白内障は両目に起こることが多いですが、左右で進行速度が異なる場合があります。両目で見ているときは脳が色情報を補正してしまうため、色の変化に気づきにくいことがあります。片目ずつ交互に同じ白い壁を見て、色の見え方に差がないか確認してみると、変化に気づきやすくなります。
白内障以外に色覚変化を起こす目の病気
色が変わって見える原因は、白内障だけではありません。加齢黄斑変性や糖尿病網膜症など、網膜に関わる病気でも色覚の変化が起こることがあります。また、緑内障の進行によって視野が欠け、色の感じ方が変わるケースもあります。自己判断せず、眼科での検査で正確な原因を調べることが大切です。
色覚の変化が日常生活に与える影響
気づかないうちに困っていることがある
白内障による色覚の変化は、ゆっくり進行するため、本人が気づきにくいことが特徴です。しかし日常のさまざまな場面で影響が出ていることがあります。
たとえば、信号の青と緑の区別がつきにくくなる、衣服の色合わせで失敗するようになる、料理で食材の新鮮さを色で判断しにくくなる、絵画や写真の色が楽しめなくなる、といったことが挙げられます。趣味や仕事で色彩感覚を使う方には、特に大きな影響が出やすいです。
視力低下よりも先に色覚変化が現れることも
白内障の症状として「かすんで見える」「まぶしい」「視力が落ちた」というイメージが一般的ですが、核白内障の初期段階では、視力よりも先に色の見え方の変化が現れることがあります。「視力検査では問題なかったのに色が変に見える」という状況も起こりえます。視力だけでなく、色の見え方に注意を払うことが早期発見のポイントです。
こんなサインがあったら早めの受診を
⚠️ 次のような変化が続く場合は眼科受診をご検討ください
- 白い壁・紙・シャツが黄色っぽく見える
- 青・紫・紺の色がはっきりしない・くすんで見える
- 左右の目で色の見え方が違う気がする
- 蛍光灯の光がまぶしく感じるようになった
- 夜間や薄暗い場所での見えにくさが増した
- 視力は変わっていないのに色の感じが変わった
上記のような症状が数週間以上続いている場合、白内障をはじめとする目の病気が関係している可能性があります。症状が軽いうちでも、眼科での検査を受けることで現状を正確に把握できます。
白内障の治療で色の見え方は改善できる?
白内障の治療の基本:点眼薬と手術
現在のところ、白内障を根本から治す点眼薬は存在せず、点眼治療は進行をある程度抑えることを目的として使われることがあります。白内障による色覚の変化を含む症状を改善するためには、濁った水晶体を取り除いて人工の眼内レンズに入れ替える手術が、現時点で最も効果が期待できる方法とされています。
手術後、色の見え方はどう変わる?
白内障手術では、濁った水晶体を超音波で砕いて除去し、代わりに人工の眼内レンズを挿入します。透明な眼内レンズに置き換えることで、光が正常に目の中を通るようになり、手術後に「青空がこんなに青かったのか」「色がこんなに鮮やかだったのか」と驚かれる方も多いといわれています(個人差があります)。
特に、長年かけてゆっくりと色覚が変化してきた場合、手術前との違いを鮮明に感じやすいとされています。ただし、手術後の見え方の改善には個人差があり、網膜や視神経に別の病気がある場合は、色覚の回復が限られることもあります。手術前に眼科でしっかり検査を受け、状態を確認することが重要です。
単焦点レンズと多焦点レンズ——眼内レンズの選択肢
白内障手術で挿入する眼内レンズには、大きく分けて「単焦点眼内レンズ」と「多焦点眼内レンズ」があります。それぞれの特徴を整理します。
単焦点眼内レンズ(保険診療)
- 保険が適用される
- 遠方または近方、一つの距離にピントが合う
- 色の見え方の改善は多焦点と同等に期待できる
- 費用の目安:1割負担 約15,000〜20,000円 / 3割負担 約45,000〜60,000円(片眼・目安)
多焦点眼内レンズ(選定療養)
- 遠近など複数の距離にピントが合う
- 眼鏡への依存度を減らせる可能性がある
- 保険診療費用+多焦点レンズ代(自己負担)
- 費用詳細は院内でご確認ください
どちらのレンズが合うかは、目の状態・ライフスタイル・ご希望によって異なります。手術前の診察でしっかり相談しながら決めていくことが大切です。
⚠️ 手術のタイミングについて
白内障手術の時期は、症状の進行具合・日常生活への影響・全身状態などを考慮して、担当医と相談しながら決めていきます。「まだ大丈夫」と先延ばしにしすぎると、水晶体の硬化が進んで手術が難しくなるケースもあります。定期的な検査で進行を確認しながら、適切なタイミングを見極めることが重要です。
つまもと眼科の白内障診療について
白内障・緑内障の日帰り手術に対応
広島県東広島市西条岡町にあるつまもと眼科は、白内障・緑内障の日帰り手術に対応しています。選定療養実施施設として、単焦点眼内レンズによる保険診療での手術に加え、多焦点眼内レンズを用いた手術にも対応しています(多焦点レンズ費用は自己負担・詳細は院内にてご確認ください)。
- ✦ OCTをはじめとする各種検査機器を院内完備——初診から術後フォローまで、院内で一貫した検査・診療が可能です
- ✦ 全面バリアフリー設計・JR西条駅南口から徒歩約1分——高齢の方・車いすの方・ベビーカーをご利用の方も通いやすい環境です
- ✦ 土曜は16時まで受付・ネット受付にも対応——平日の受診が難しい方にも通いやすいよう診療体制を整えています
- ✦ 駐車場12台完備(満車時は市営駐車場の駐車券を発行)——お車でお越しの方も安心です

よくある質問(FAQ)
まとめ:この記事のポイント
- ✅ 白内障(特に核白内障)が進むと、水晶体が黄色く変色し、白いものが黄色く見えたり青・紫系の色がくすんで見えたりする
- ✅ 色覚の変化は視力低下より早く現れることもあり、「年齢のせい」と見過ごしてしまいやすい点に注意が必要
- ✅ 両目で見ていると脳が補正するため気づきにくい。片目ずつ色の見え方を確認することが早期発見につながる
- ✅ 白内障手術で濁った水晶体を眼内レンズに入れ替えることで、色の見え方の改善が期待できる(個人差あり)
- ✅ ささいな色の変化でも、早めに眼科を受診して現在の状態を把握しておくことが大切
色の見え方が気になったら、まずご相談を
東広島市西条のつまもと眼科では、白内障の検査・診断から日帰り手術まで対応しています。「ちょっと色がおかしい気がする」という段階でも、どうぞお気軽にご来院ください。JR西条駅南口から徒歩約1分、土曜16時まで受付・ネット受付にも対応しています。
目に不調を感じたら、ささいなことでもご相談いただければと思います。

👨⚕️ 院長コメント|つまもと眼科 院長 津間本 裕一
「色が少しおかしい気がする」「なんとなく見えにくくなった」——そんなささいな変化でも、どうぞ気軽にご相談ください。白内障は進行がゆっくりなぶん、変化に慣れてしまいがちです。でも早めに状態を把握しておくことで、治療のタイミングや選択肢について、余裕をもって考えていただけます。病気や治療方針についてしっかりご説明し、患者さまが不安とうまくつきあいながら前向きに過ごしていただけるよう、サポートしてまいります。