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多焦点眼内レンズを用いた白内障手術
白内障の手術で使用するレンズには、遠くか近くのいずれかに焦点を合わせる単焦点眼内レンズと、遠近の両方に焦点を合わせられる多焦点眼内レンズがあります。手術の時間は15分ほどで、流れとしては水晶体の濁った部分を取り除き、眼内レンズという人工の水晶体を移植します。手術の方法は、通常の白内障手術と変わりません。白内障手術の詳細については白内障の項を参照してください。
術後の注意点
視力の状態が落ち着くまでには数週間から数ヶ月かかることがあります。これには脳の可塑性が影響しているとされ、個人差が大きくみられます。
十分な安静とお薬の点眼をお願いしています。さらに経過観察のため、定期受診をしていただきます。
多焦点眼内レンズの費用について (2025年10月時点での価格です。2025年に新しいレンズを採用しましたので、価格改定をしております。)
| レンズの種類 | 料金(税込) | 特徴 |
|---|---|---|
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Odyssey オデッセイ(連続焦点レンズ) PanOptix パンオプティクス(三焦点レンズ) |
片眼280,000円・(乱視の場合は320,000円 片眼248,000円・(乱視の場合は288,000円 |
手元から遠方までが見やすいレンズです。老眼鏡の使用頻度を減らし、裸眼での生活時間を増やすことにつながります。 |
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PureSee ピュアシー(焦点深度拡張型) Vivity ヴィヴィティ(焦点深度拡張型) |
片眼180,000円・(乱視の場合は220,000円 片眼228,000円・(乱視の場合は248,000円 |
遠方から中間距離が見やすいレンズです。手元は老眼鏡が必要となる遠方重視のレンズですが、コントラストが落ちにくく、ハロ・グレアも少ないと言われています。 |
※選定療養のため、手術費用のみ保険適応となり、レンズの費用は患者さまのご負担となります。
多焦点眼内レンズを入れないほうが良い疾患の例
・緑内障による視野障害
・黄斑変性症、糖尿病網膜症などの網膜硝子体疾患
・角膜混濁
・すでに白内障手術を受けておられる方
など
また、極度に神経質な方や、まだ白内障が軽度で視力(特に近方の視力)の良い方には、今のところ当院ではおすすめしておりません。
さらに、もともと眼鏡や老眼鏡をかけることに抵抗を感じていない方の場合は、高額な自己負担金を払って多焦点眼内レンズを選択しなくても、保険適用の単焦点眼内レンズにより、十分な視力の改善が期待できます。(白内障手術の項を参照してください)
ご自身のライフスタイルをよく考え、医師としっかり相談してどのような手術を受けるかを決めましょう。

