2026/10/16

「目をぶつけた後から視界がぼやけてきた」「白内障と言われたけれど、どんな種類があるの?」そんな疑問や不安を抱えている方は少なくありません。
白内障は「加齢で起こるもの」というイメージが強いですが、実は外傷(目へのケガや衝撃)が原因で起こる外傷性白内障をはじめ、いくつかの種類に分類されます。種類によって原因・進行スピード・治療のタイミングが異なるため、正確に理解しておくことが大切です。
この記事では、外傷性白内障を含む白内障の種類・それぞれの特徴・治療法の選択肢について、眼科専門医の監修のもとわかりやすくまとめました。「どの種類に当てはまるか」「受診のタイミングはいつか」など、気になるポイントを順番に解説します。
- ✅ 外傷性白内障とはどんな病気か、原因と特徴
- ✅ 加齢性・先天性・糖尿病性など白内障の種類ごとの違い
- ✅ 治療法・手術の選択肢と受診のタイミング
- ◦ 目次
- ▸ 白内障とはどんな病気?基本のしくみ
- ◦ 目の中の「レンズ」が白く濁る病気
- ◦ 主な自覚症状
- ▸ 白内障の種類と特徴|外傷性・加齢性・先天性など
- ◦ 白内障は「原因」によって種類が異なる
- ◦ 種類別・比較早見表
- ▸ 外傷性白内障の原因・症状・進行をもっと詳しく
- ◦ どんな外傷が原因になる?
- ◦ 外傷性白内障の進行スピードとよくある誤解
- ◦ 外傷性白内障と他の種類との見分け方
- ▸ 白内障の治療法|手術・眼内レンズの選択肢
- ◦ 点眼薬では治せない?白内障治療の基本
- ◦ 白内障手術のしくみと眼内レンズの種類
- ◦ 保険診療の費用の目安
- ▸ つまもと眼科の白内障診療へのこだわり
- ▸ よくあるご質問(FAQ)
- ◦ 📋 この記事のまとめ
- ◦ 目の見え方が気になったら、まずご相談を
目次
白内障とはどんな病気?基本のしくみ
目の中の「レンズ」が白く濁る病気
白内障とは、目の中にある「水晶体」という透明なレンズが白く濁ってしまう病気です。水晶体はカメラのレンズと同じ役割を担っており、光を屈折させて網膜にピントを合わせています。この水晶体が濁ると、光が正しく通過できなくなり、視界がかすんだり、まぶしさを強く感じたりするようになります。
白内障は日本人の失明原因の上位に挙がる疾患であり、早期発見・早期対応が視力の維持に重要です。また、白内障は一種類だけではなく、原因によって複数の種類に分類されます。
主な自覚症状
白内障の代表的な症状としては、以下のものが挙げられます。ただし初期段階では自覚しにくいことも多く、気づかないうちに進行しているケースもあります。
- 視界全体がかすんで見える(霧がかかったような感じ)
- 光をまぶしく感じやすくなった(対向車のヘッドライトが眩しいなど)
- 明るい場所で見えにくくなった
- 片目または両目の視力が低下してきた
- 以前よりもコントラストが弱く、色がくすんで見える
これらの症状が現れた場合は、放置せずに眼科を受診することが大切です。特に外傷後に急激に視界が変化した場合は、外傷性白内障の可能性があるため、早めに専門医への相談をお勧めします。
白内障の種類と特徴|外傷性・加齢性・先天性など
白内障は「原因」によって種類が異なる
白内障はひとつの病気ではなく、原因によって複数の種類に分類されます。種類によって発症する年齢・進行の速さ・治療のタイミングが大きく異なります。それぞれの特徴を正しく理解しておくことが、適切な対応につながります。
加齢性白内障は白内障のなかで最も多い種類です。加齢とともに水晶体のたんぱく質が変性・酸化することで濁りが生じます。一般的に60代以降から増え始め、80代ではほとんどの方に何らかの混濁が見られるとされています。両目に発症することが多く、左右でほぼ同時に進行するケースもあれば、一方が先に進む場合もあります。進行はゆっくりであることが多いですが、個人差があります。
外傷性白内障は、目に何らかの外力や損傷が加わることで水晶体が濁るタイプです。スポーツ中の衝突・交通事故・落下物による衝撃・鋭利なもので目を傷つけてしまったケースなどが原因となります。また、強い紫外線や放射線、電気性眼炎(アーク溶接など)も外傷性白内障の誘因になり得ます。加齢性と異なり、若い年代でも発症するのが特徴で、外傷直後から数日・数週間・場合によっては数か月後に発症することもあります(個人差があります)。
先天性白内障は生まれつき水晶体に濁りがあるタイプで、早期発見・早期治療が視機能の発達にとって重要とされています。糖尿病性白内障は血糖値の慢性的な高さが水晶体に影響するもので、比較的若い年代にも見られることがあります。また、ステロイド薬の長期使用が原因となる薬剤性白内障や、アトピー性皮膚炎に伴うタイプなど、基礎疾患や薬の影響が関係するケースもあります。

種類別・比較早見表
| 種類 | 主な原因 | 発症年代 | 進行スピード |
|---|---|---|---|
| 加齢性 | 加齢・酸化ストレス | 60代〜 | ゆっくりが多い |
| 外傷性 | 衝撃・外傷・紫外線など | 年齢を問わない | 急速なこともある |
| 先天性 | 遺伝・子宮内感染など | 出生時〜乳幼児 | さまざま |
| 糖尿病性 | 高血糖の持続 | 比較的若い年代も | 血糖コントロールに依存 |
| 薬剤性 | ステロイド薬など | 使用開始後さまざま | 薬の継続期間による |
外傷性白内障の原因・症状・進行をもっと詳しく
どんな外傷が原因になる?
外傷性白内障は、目やその周囲に加わるさまざまな外力・損傷がきっかけになります。代表的な原因を以下に挙げます。
- 鈍的外傷(非穿通性):ボールや拳、エアバッグなどが目に当たるケース。目そのものに傷がなくても、強い衝撃で水晶体が損傷することがあります。
- 穿通性外傷:鋭利なもの(針・ガラス・金属片など)が目を貫通・穿孔した場合。水晶体に直接損傷が及ぶことで濁りが生じます。
- 放射線・紫外線:強い紫外線や放射線に長期にわたって暴露されることで、水晶体が酸化・変性することがあります。
- 電撃傷:感電や落雷など、電流が体を通過した際に目へ影響が及ぶことがあります。
- 化学外傷:酸・アルカリなどの薬液が目に入った場合。眼表面だけでなく深部の水晶体まで影響することがあります。
「目に何かが当たった」「ぶつけた」という経験の後に視力の変化を感じたら、外傷性白内障を念頭に置いて早めに眼科を受診することが重要です。
外傷性白内障の進行スピードとよくある誤解
外傷性白内障については、「ケガをしたその日にすぐ発症する」と思われがちですが、実際には外傷後すぐに濁りが現れるケースもあれば、数週間から数か月後に徐々に症状が現れるケースもあります(個人差があります)。これは鈍的外傷の場合に特に多く見られる経過です。
また、「目に傷がなかったから大丈夫」と受診を先送りにしてしまう方もいらっしゃいますが、目の表面に傷がなくても内部の水晶体が損傷していることがあります。外傷後に視界の変化・かすみ・まぶしさを感じた場合は、症状が軽くても早めにご相談いただくことをお勧めします。
⚠ こんな場合はすみやかに受診を
- 目に鋭利なものが刺さった・入り込んだ
- 薬液が目に入った
- 外傷後に急激に視力が低下した
- 目の痛み・充血が強く続いている
上記に当てはまる場合は、緊急性が高い可能性があります。なるべく早く眼科を受診してください。
外傷性白内障と他の種類との見分け方
外傷性白内障は、外傷歴の有無が診断の重要な手がかりになります。眼科では、細隙灯顕微鏡(スリットランプ)という器械を使って水晶体の濁りの位置・パターンを確認します。外傷性の濁りは、加齢性と異なる位置や形状を示すことがあり、専門医による丁寧な検査が不可欠です。
「眼科に行くほどでもないかな」と迷われる方もいらっしゃいますが、ささいな症状でも早期発見が視機能の維持につながります。目への外傷経験がある方は、自覚症状の有無にかかわらず一度眼科で状態を確認してもらうことが大切です。
白内障の治療法|手術・眼内レンズの選択肢
点眼薬では治せない?白内障治療の基本
白内障の根本的な治療は、現時点では手術しかありません。点眼薬(目薬)は進行を遅らせることを目的として使用される場合がありますが、いったん濁った水晶体を透明に戻す効果は認められていません。「目薬で治る」という情報を見かけることもありますが、これは誤解です。
手術のタイミングは視力・日常生活への支障の程度・白内障の種類によって異なります。外傷性白内障の場合、急速に進行するケースでは早期の手術が検討されることもあります。担当の眼科専門医とよく相談しながら治療方針を決めていくことが重要です。
白内障手術のしくみと眼内レンズの種類
現在広く行われている白内障手術は、「水晶体超音波乳化吸引術」という術式が一般的です。小さな切開から超音波で濁った水晶体を砕いて吸い出し、代わりに人工の眼内レンズ(IOL)を挿入します。多くの場合、局所麻酔で行われ、日帰りで対応できるケースもあります(個人差・病状によります)。
眼内レンズには大きく分けて2種類あります。
✅ 単焦点眼内レンズ(保険診療)
- ピントが合う距離は1か所(遠距離・近距離など)
- 健康保険が適用される
- 手術後、メガネが必要になる場合がある
- 光学的なシンプルさからコントラスト感度が出やすい
🔷 多焦点眼内レンズ(選定療養)
- 遠近両用・中距離用など複数の距離に対応
- 選定療養の対象(保険診療費用+レンズ代が自己負担)
- 手術後の裸眼生活の幅が広がる可能性がある
- 向き不向きがあるため医師との相談が重要
どちらのレンズが合うかは、白内障の種類・進行度・眼の状態・ライフスタイルによって異なります。外傷性白内障の場合は眼の状態が複雑なケースもあるため、担当医師と十分に話し合ったうえで決定することが大切です。
保険診療の費用の目安
白内障手術(単焦点眼内レンズ)の費用は、健康保険が適用されます。自己負担額は健康保険の負担割合によって異なります。
| 負担割合 | 費用の目安(1眼) |
|---|---|
| 1割負担 | 約15,000〜20,000円 |
| 3割負担 | 約45,000〜60,000円 |
※上記はあくまでも目安です。眼の状態・使用薬剤・術後ケアの内容などにより費用は異なります。多焦点眼内レンズ(選定療養)の費用については、保険診療費用に加えてレンズ代の自己負担が発生します。詳しくは院内でご確認ください。
目に不調を感じたら、ささいなことでもご相談いただければと思います。
つまもと眼科の白内障診療へのこだわり
広島県東広島市西条岡町にあるつまもと眼科では、白内障・緑内障をはじめとする眼疾患の診療に力を入れています。地域の皆さまが安心して目の健康を守れるよう、以下のような体制を整えています。
- 👁白内障・緑内障の日帰り手術に対応
火曜日の午後が手術日となっており、日帰りでの白内障・緑内障手術を実施。お仕事や家庭の都合に合わせた受診計画を立てやすい環境です。 - 🔍選定療養実施施設として多焦点眼内レンズに対応
遠近両用・中距離用の多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を選定療養として実施。レンズ選択について医師が丁寧にご説明します。 - 🏥OCTをはじめとする検査機器を院内完備
光干渉断層計(OCT)等の各種検査機器を導入。初診から術後フォローまで院内で一貫した検査・診療が可能です。 - 🚉JR西条駅南口から徒歩約1分・全面バリアフリー設計
東広島市西条岡町に位置し、電車でも車でもアクセス良好。駐車場12台完備。車いすやベビーカーの方も安心してご来院いただけます。

よくあるご質問(FAQ)
📋 この記事のまとめ
- ✅ 白内障は水晶体が濁る病気で、加齢性・外傷性・先天性・糖尿病性など複数の種類がある
- ✅ 外傷性白内障は目への衝撃・ケガ・化学物質などが原因で、年齢を問わず発症する可能性がある
- ✅ 外傷後すぐに発症しないこともあるため、目に何かあった後は視力変化がなくても早めに受診することが大切
- ✅ 白内障の根本治療は手術のみ。眼内レンズは単焦点(保険)と多焦点(選定療養)から状態に応じて選択する
- ✅ 東広島市西条岡町のつまもと眼科では、日帰り手術・多焦点眼内レンズ・OCT検査に対応している
目の見え方が気になったら、まずご相談を
外傷性白内障をはじめ、視力の変化・見え
外傷性白内障をはじめ、視力の変化・見え方の不安はどんなささいなことでもお気軽にご相談ください。東広島市西条のつまもと眼科では、眼科専門医が丁寧に診察・説明いたします。


白内障の診断を受けると、「すぐに手術が必要なのか」「どんなレンズを選べばいいのか」と、不安に思われる方が多くいらっしゃいます。
当院では、病気や治療方針についてしっかりとご説明し、患者さまが病気の不安とうまくつきあっていけるようサポートすることを大切にしています。外傷性白内障をはじめ、白内障の種類・進行度・お体の状態・ご希望のライフスタイルを踏まえ、一人ひとりに合った治療方針をご提案します。
ささいな症状でも、まずはお気軽にご相談ください。「より良い視力」「Quality of Visionの向上」を目指して、地域の皆さまの目の健康に貢献してまいります。